北摂で暮らしていると、自然や季節の移り変わりを身近に感じることがよくあります。
先日、母から届いたびわを見て、ふと子どものころの記憶がよみがえりました。
池田の実家で過ごした初夏の思い出、そして今、豊中で子育てをしながら感じるささやかな幸せ。
今回は、びわをきっかけに思い出した家族の時間や、北摂での季節の楽しみについて綴ってみました。
保存方法やおすすめスポットも紹介していますので、よかったら最後まで読んでみてくださいね。
しくて、やさしい甘さが口いっぱいに広がるあの感覚は、今でも忘れられません。
母がくれた、季節の贈りもの
先日、母からびわをもらいました。

実家は豊中のお隣、池田市にあり、小さな庭のある家で、季節ごとに果物を楽しむのが当たり前の暮らしでした。特に初夏になると、「今年もびわが出てきたね」と母がうれしそうに買ってきて、冷蔵庫で冷やしてくれていたのを思い出します。
「びわ冷えてるよ」
そのひとことがうれしくて、夕食後に皮をするりとむいて食べるのが楽しみでした。みずみず
母は今も池田に住んでいて、時々こうして季節のものをお裾分けしてくれます。
「びわがあるよ。とりにおいでー」
びわは、私が子どものころによく食べていた果物です。
そんな何気ない電話の一言にも、昔と変わらない母のあたたかさを感じます。
私は今、豊中市で暮らしながら子育てと仕事に追われる毎日。だけど、こうしてびわを口にした瞬間、子どものころの記憶や、母との穏やかな時間がよみがえってくるのです。
北摂の暮らしと、庭に実るびわ
北摂エリアでは、昔から庭にびわの木を植えているおうちも少なくありません。
私のご近所さんのお庭にも大きなびわの木があって、毎年6月になるとオレンジ色の実がたくさんなっているのが見えます。子どもと散歩していると「あそこにびわがある!」と指さしてうれしそうに話す姿に、こちらまで笑顔になります。
自然が近くにある北摂の暮らしでは、果物も「買うもの」だけでなく、「育てるもの」「いただくもの」として身近な存在なんだなと感じる場面がたくさんあります。
びわの保存方法|おいしさを保つコツ
びわはとてもデリケートな果物で、乾燥や冷えすぎに弱い特徴があります。
なるべく新鮮なうちに食べるのがいちばんですが、すぐに食べきれないときは、以下の方法でやさしく保存しましょう。
▶ 常温保存の場合(すぐ食べる予定のとき)
- 風通しのよい、涼しい場所に置きます。
- 直射日光を避けて、新聞紙やキッチンペーパーなどでふんわり包むのがおすすめ。
- 2〜3日以内に食べきるのがベストです。
▶ 冷蔵保存の場合(少し長く保存したいとき)
保存期間の目安は3〜5日程度。食べる30分前に冷やすと、よりおいしく感じられます。
びわは冷えすぎると傷みやすくなるので、野菜室で保存します。乾燥しないように、ひとつずつ新聞紙やキッチンペーパーで包むとよいです。
なるべく早めに食べるのが一番。少し冷やすと、よりみずみずしさが引き立ちます。
北摂でびわが買えるかも?おすすめスポット
びわのシーズンになると、北摂エリアでも新鮮なものが手に入ります。
サンシティ池田の青果店(池田市)
→ 昔ながらの青果店で、旬のびわが見つかることも
JA大阪北部 農産物販売所(箕面市)
→ 地域の旬が揃うコーナー。フルーツ好きにおすすめ
びわを使った簡単レシピ|ちょっとアレンジでもっと楽しく♪
そのままでもおいしいびわですが、ちょっと手を加えるとまた違った楽しみ方ができます。
▶ びわヨーグルト
皮をむいて切ったびわを、プレーンヨーグルトにのせるだけ。
ハチミツを少し加えると、子どももよろこぶ優しいデザートに。
▶ びわジャム(冷蔵で3日以内)
【材料】びわ(10個)、砂糖(重さの3割)、レモン汁少々
皮と種を取ったびわを鍋で砂糖と一緒に煮るだけ。
パンやヨーグルトに添えると、季節を感じる一品になります。
まとめ|びわがつなぐ、家族と季節の記憶
果物ひとつで、過去の思い出と今の暮らしがつながる。びわを通して、母のやさしさと、季節の美しさをあらためて感じる時間になりました。
今では私が子どもにびわをむいてあげる側になりました。「これ、甘いね」と嬉しそうにほおばる子どもを見ながら、母もこんな気持ちだったのかな、と想像してしまいます。
これからも豊中で、そんな“ささやかな幸せ”を見逃さずに、大切にしていきたいと思います。